ネガティブな感情しか残らない(残念な)人
母のことである。
母は躁状態でもウツ状態でも常にネガティブ発想の人なので
当然、記憶にもそのフィルターがかかっている。
楽しかったことや面白かったことはすぐに忘れてしまうが
イヤだった事や自分が苦しめられたと思う事は結構いつまでも覚えているし
繰り返し考えることで段々と誇張されていく。
誇張された思い出はやがて曖昧になっていくようだが
詳細は忘れてしまっても「なんだかイヤな気分になった」という感情だけが
記憶の底に澱のように溜まっていって、そのよどみが母のいつも抱えている
漫然とした不安と不満を形作っているのではないだろうか。
と朝から文学的に考えてしまうほど今朝はめんどくさかった。
会社に着くなり宅配ロッカーのカギがないと母から電話がかかってきた。
通常は暗証番号で開けるのだが、鍵で開けることもできる。
鍵はいつも使わないのでどこにあるのか私もうろ覚えだし
開ける際のセキュリティコードの入れ方がとても複雑だ。
私だって毎回説明書を見ながらやっている。
宅配ロッカーの中身は急ぐものではないので
軽い気持ちで「家に帰ったら開けたげるから置いといて」と電話を切ると
呪いのメールが来た。
「私の人格を否定する酷い仕打ちだ」(どの辺がなのか不明)
「何もさせないように仕向けている」(宅配受取くらいで大げさな)
「私を何もできない無能なクズだと思っているのか」(会社にいるモノホンのクズ人間を紹介したい)
と、延々と呪いのような文句が書き連ねてある。あーコワイ。
以前だったら「違うでしょ!!」と私もヒートアップしてケンカになるところだが
成長したので「そんなことないよー言い方が悪かったらごめんねー」と
さらっと受け流して母が落ち着くのを待っている。
昼にはお気に入りの美容院に行く予定になっているから
その辺で気分転換してくれるといいんだがなー。
そんな母も今朝はベランダ農園でイチゴを収穫してご機嫌でした。
採れたイチゴ