相対的な幸福について。
うちのハハは相対的にしか幸せを感じない人らしい。
前からそうじゃないかな~と思っていたが
最近それが顕著になってきた。
昨日の夜においしい焼き肉を食べに行っておいしい肉を死ぬほど食べ
日本酒スパークリングというの初めて飲んで
ちょっと甘いけど、すっげーうめえ!と喜んでいたら
途端にハハが不機嫌になった。あー、地雷ふんじゃった。
つまり、周りの人が楽しそうだったり幸せそうだと
母は不機嫌になって不幸になるというシーソーのような現象だ。
逆に言えば、周りが苦労していたりひどい目に合っていると
とても楽しそうで生き生きしている。
こういうのを、非常時の人というらしい。
逆境にあって活躍する人で、平時においては存在価値が薄いというか
本人も含めて何のために生きているのかよくわからなくなってしまうという。
確かに、ハハが最も生き生きしていたのは父の会社が急成長している頃で
毎晩遅くまで仕事や付き合いで大変だったけど、目的ははっきりしていたし
まわりと比較しても抜きんでいたので充実していたんだろうなあ。
集団就職やバブルだったしみんな同じで競争相手には事欠かなかったよね。
今、やっと仕事から離れて自分の好きなことをできるようになったら
時代も回り相対評価から自分自身の価値(絶対的価値)が基準と
なってしまい寄り所がなくなってしまったのだろう。
私も含め今の人は自分自身だけで幸せになる方法を知っている。
周りが幸せでも不幸せでも私の幸福度には影響しない、というスタンスだ。
一方、常に人と比較しないと不安な人たちは
人はみんな自分よりよい生活をしている気がするし、
どこまでいっても満足できないし、ひがみがゆがみを生む。哀れだ。
今の高齢者はそういう人が多いんじゃないだろうか、とふと思った。